メルセデスAMG GT Rプロ、予約受注開始 レーシングテクノロジーを投入

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メルセデス・ベンツ日本は、『メルセデスAMG GT Rプロ』を発表、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じ、2月14日より予約注文の受付を開始した。

メルセデスAMG GT Rプロは、『メルセデスAMG GT R』をベースとしたレーシングカー「AMG GT3」および「AMG GT4」で培った技術を投入。サスペンション、軽量構造、エアロダイナミクス、エクステリアなどに手を加えることで、さらにドライビングダイナミクスを向上させている。

新設計のAMGコイルオーバーサスペンションは、サスペンション設定をサーキットに応じてセットアップすることが可能。プロドライバーによるレースの場合と同様、プリロードによるスプリング長の機械的調整に加え、縮み側および伸び側のダンパー特性も設定できるようになった。この調整を工具を用いずにすばやく正確に行うため、ダンパー上に調整ダイヤルを設けたクリックシステムを採用している。圧縮率は、速い動きと遅い動きで別々に調整することで、ボディのダイブやロールだけでなくトラクションに対しても、これまでよりいっそう細かく調整が可能となった。フロントサスペンションは、軽量なカーボンファイバー製の調整式トーションバーを備えている。リアサスペンションはスチール製の調整式で、中空管構造により軽量化が図られている。

AMG GT Rもリアアクスルのロアウィッシュボーンにピロボールジョイントを採用しているが、AMG GT Rプロではこれをアッパーウィッシュボーンにも用いている。通常のウィッシュボーンベアリングより耐摩耗性がはるかに高い上、設計上まったく遊びがないことから、大きな荷重を受けてもトーインとキャンバーが変化しない。その結果、さらにドライバーの意思に忠実に走行することが可能となった。また、リアエンドのアンダーボディに設けたカーボンファイバー製パネルも、優れたハンドリング精度の実現に役立っている。この軽量かつ高剛性の部材はリアエンドの剛性を高めることにより、ボディシェルの安定性をさらに強化している。磁性流体のダイナミックエンジントランスミッションマウントも設定を見直すことで、アジリティの強化と、正確なレスポンス、明確なフィードバックの実現を図った。

軽量化のために、多くのカーボンファイバー製コンポーネントに加えて、専用ブラックペイント仕上げのブレーキキャリパーを備えるAMGカーボンセラミックブレーキと、カーボンファイバーバケットシートを採用。軽量なAMGパフォーマンス5ツインスポークアルミ
ホイール(鍛造)は専用チタニウムグレーペイント仕上げのリムフランジがハイシーン仕上げとなっている。

AMG GT Rプロでは、空力面の微調整によっても性能を高めている。デザインを変更したフロントエプロンの側面には、クリアコートされたカーボンファイバー製のフリックが2枚設けられている。下側のフリックがほぼ途切れることなく滑らかに移行する先の大型フロントスプリッターは、前方にさらに延長されており、短い金属製ブレースで支持されている。フロントフェンダーに設けたルーバーは、タイヤハウスから空気を効果的に逃すことで、フロントアクスルに働く揚力の低減に寄与。リアでは、両側のホイールアーチに設けたクリアコートカーボンファイバー製エアロパーツがほぼリアコンビネーションランプの高さまで垂直に立ち上がっている。これらの相乗効果により、フロントアクスルに働く揚力が大きく低減される。しかも、リアアクスルのエアロダイナミクスに悪影響を及ぼすことはない。

アンダーボディのアクティブ・エアロダイナミクス・システム、フロントエプロン内蔵のエアパネル、テールゲート下部の大型ウイングスポイラーはいずれもAMG GT Rを踏襲し、標準装備として採用。これに加え、ガー二―フラップ付アジャスタブルリアウイングスポイラーを装備する。これはリアアクスルに働くダウンフォースを増大させるパーツで、レーシングカーを彷彿とさせる圧延アルミニウム製のブラケット上に設置されている。

AMG GT Rプロはレーシングカー並みの走行性能を実現するために、カーボンファイバー製の中央部が凹型の専用形状ルーフ、フロントスプリッター、フェンダーフィン、サイドシルトリム、リアディフューザーを採用することで徹底した軽量化を追求した。さらに、特別なステータスを強調するものとして、ボンネットやルーフ、テールゲート、ボディサイドにレーシングストライプを走らせたデカールが施されている。このデカールのカラーは、ボディカラーがセレナイトグレーの場合のみライトグリーン、他のボディカラーの場合は、ダークグレーマットとなる。

AMG GT Rプロは2018年11月初旬、AMGブランドアンバサダーでAMG GT3 レーシングドライバーのマロ・エンゲルが、ニュルブルクリンクのノルトシュライフェで、まだカモフラージュをかけた状態のAMG GT Rプロをドライブし、7分04秒632のタイムを叩き出している。これはAMG GT Rの過去の記録を大きく破るもので、AMGの新しいフラッグシップモデルとしての優れた能力を証明する形となった。

価格は2900万円。

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